オルトから最新美容トピックをお届けします。「美神(びじん)コラム」
どんな服でも紫外線は防げるの? UVカット素材の種類と注意ポイント
近年では、肌への紫外線ダメージを防ぐためにUVカット素材の服を身に着ける人が増えてきています。しかし、どのような素材が紫外線を遮断するのか、知らないことも意外と多いもの。今回は、UVカット素材の種類やメカニズムを、紫外線対策で気をつけたい点と一緒にチェックしてみましょう。
紫外線をカットする効果のある素材とは?
レーヨン
レーヨンは、木材パルプなどの植物原料を化学薬品で溶解してから再生した化学繊維です。柔らかく吸湿性が高いと同時に、生地そのもののUVカット率が約96%あるといわれています。シルクのようになめらかな肌触りなので、ストールやカーディガンなどにおすすめです。
ポリエステル
ポリエステルは、石油などの合成原料から作られる化学繊維です。生地のUVカット率は約90%、シワになりにくく高い速乾性を持ち合わせています。比較的安価でポピュラーな素材であり、加工によってUVカット率を高めた生地も広く利用されています。
UVカット機能が付与された素材
紫外線をよりしっかり遮断したい場合は、特殊な技術によってUVカット機能が施された素材の服がおすすめです。UVカット素材のメカニズムは商品によって異なり、紫外線を反射する酸化チタンなどの微粒子を練り込んだもの、特殊な糸や編み方で光の透過率を下げたものなどがあります。UVカット機能の有無やUVカット率は商品のタグなどに記載されているので、購入時に確認しましょう。
UVカット素材だけじゃダメ? 紫外線対策の注意ポイント
生地が劣化するとUVカット率が下がる恐れがある
洗濯や摩擦などによって生地が劣化すると、UVカット効果が低下する恐れがあります。耐久年数は商品によって異なりますから、タグなどの表示を確認して適切な頻度で買い替えましょう。表示がない場合は2~3年での買い替えがおすすめです。
日焼け止め・日傘・サングラスなどを併用する
たとえUVカット率100%の衣類を身に着けていても、隙間から紫外線を浴びてしまうケースもありますよね。また、目に紫外線を浴びるとメラニンが増えるといわれてるので、肌だけでなく目を守ることも大切です。衣類で覆いきれない部分はあらかじめ日焼け止めを塗っておく、UVカット機能のある日傘やサングラスで紫外線を遮断するなど、他のUVカットアイテムも併用しましょう。
食事やサプリで体の内側からもUVケアを
美しい肌を維持するためには、体内からのケアも必要です。食事では抗酸化作用のあるビタミンCやカロテンなどを摂取して、透明感の維持につなげましょう。よりしっかり紫外線ダメージを抑えたいなら、フィトールなどメラニンの生成を抑える成分が配合されたサプリメントを利用するのも効果的です。
UVカット素材を知って、より万全な紫外線対策を
今回は、UVカット素材に関する情報をお伝えしました。紫外線から正しく肌を守るために、UVカット素材の選び方や使い方をきちんと把握しておきたいですね。