オルトから最新美容トピックをお届けします。「美神(びじん)コラム」
美容界も大注目の「ビオチン」ってどんな栄養素?
皆さんは「ビオチン」という栄養素をご存知ですか?
ビタミンCやビタミンEなどに比べるとあまり有名ではないため、聞いたことがない方も多いかもしれませんね。 しかしビオチンは、私たちの美容をサポートしてくれる大切な栄養素です。 肌や髪を美しく保つために、ビオチンの特徴や美容効果について知っておきましょう。
ビオチンとは
ビオチンはビタミンB群の1つで、ビタミンB7もしくはビタミンHともいわれています。 糖、脂肪、タンパク質の代謝に深く関わっており、皮膚や毛髪を美しく健康に保つために働いてくれます。 不足するとアトピー性皮膚炎やニキビなどが悪化する原因になるため、皮膚科で処方されることも少なくありません。 身近なところではマルチビタミンなどのサプリに含まれていることが多く、海外ではビオチン単独のサプリも人気です。
ビオチンはどんな食べ物に含まれている?
ビオチンは鶏レバー、豚レバー、卵黄、納豆、アサリ、ししゃも、まいたけなどのきのこ類、落花生などのナッツ類などに多く含まれています。 さまざまな食品に含まれているため欠乏症になることは少ないのですが、体内でビオチンを取り込む酵素が不足していると、皮膚炎や脱毛などの症状が現れやすくなります。
ビオチンの美容効果
皮膚の健康を保つ
ビオチンには、皮膚の炎症を防ぐ働きがあることが発見されています。 肌のターンオーバーを促すため、肌荒れやニキビの予防、アトピー性皮膚炎の軽減に役立ちます。
毛髪を美しく保つ
毛髪の主成分はタンパク質です。ビオチンはそのタンパク質の代謝を活性化することで、髪の毛を強く丈夫にしてくれます。 さらに頭皮環境を正常に整えるため、薄毛対策にも効果的です。
まつげを長く丈夫にする
まつげも髪の毛と同じように、タンパク質の代謝が基礎となって長く丈夫に育つようになります。 「まつげが細くなってきた・伸びにくくなった」と感じているなら、ビオチンを積極的に補給してみましょう。
白髪を防ぐ
ビオチンには色素細胞を活性化させる働きがあるため、不足すると白髪が増える恐れがあります。 黒々とした若々しい髪を保ちたい方にも、ビオチン摂取がおすすめです。
爪を丈夫にする
ビオチンは、爪の強化にも有効とされています。二枚爪、割れ爪など、もろい爪の改善に効果的です。
ビオチン補給のために注意したいこと
ビオチン補給のために注意したいこと 生の卵白にはビオチンの吸収を妨げるアビジンという成分が含まれているので、過剰摂取はビオチン不足の原因になります。 大量でなければ問題ありませんが、卵を多く食べるときはできるだけ加熱したほうがいいでしょう。 また、ビオチンは水溶性なので、一度に多く摂取しても尿と一緒に排泄されてしまいます。 朝食に卵黄、おやつにナッツ類、夕食に納豆など、ビオチンの多い食べ物を分けて食べると安心ですよ。難しい場合は、サプリからこまめに補給することをおすすめします。
肌、髪、まつげ、爪の健康に深く関係しているビオチンが不足すると、見た目に大きな悪影響を与えてしまいます。 食生活が乱れているときにもビオチンが不足しやすくなりますから、食品やサプリメントから上手に補給して、いつまでもキレイな見た目を維持していきたいですね。